ワード(Word)で作ったチラシにロゴを切り抜いて挿入する

マイクロソフトのワードで画像を挿入する際、ワードで画像の背景の削除をする方法

会社などの職場で、エクセルやワードでチラシや営業資料を作るっていうこと、よくあるのではないでしょうか?

その際、ロゴマークを入れること、これもよくあります。

背景が白であれば問題ないんですが、背景に色がついていたり写真だったりした場合、そこにロゴを配置するといかにも「画像を乗っけた感」がでてしまい、もう少し見栄えをよくできないかな…と思う方も多いのでは。

今回はそんな時に使える、ワードで「画像の背景を削除する」機能をご紹介します。実はこの機能はエクセルやパワーポイントにも同じ機能があります。
そしてワードとパワーポイントには背景を削除した画像を、別名で保存(PNG形式)できるという利点があります。これはこの記事の後半で説明します。
ちなみに解説で使っているOffice のバージョンは 2013 です。Office 2010 以降ならこの機能が使えます。

エクセルで画像の背景を削除する方法はこちら

ワードで画像の背景を削除する(切り抜く)方法

「画像の背景を削除する」 ってちょっと分かりにくい言い方ですね。どういうことかというと、画像のいらない部分を見えなくするということなんです。

まだ分かりにくいですよね(^^;
例で説明しましょう。

例えばこんなロゴマークがあったとします。

画像のデータで、よくある JPEG(ジェイペグ)形式 とよばれるものです。
背景が白で、画像自体は四角い画像です。



この画像を、ワードの文書にそのまま挿入すると、以下のようになります。

ロゴマークの周りの背景が白いままですね。

では、今回ご紹介する「画像の背景を削除」するとどうなるか。

こうなります。

はい、ロゴの周りの余白がキレイに消されています。
さっきの画像と比べると、断然こちらのほうが見栄えがいいですよね!
これ、意外と知らない方も多いのですが、知っているとめちゃくちゃ便利なのでおすすめの機能です(^^)/

ワードで画像の背景を削除する方法

画像の背景を削除するやり方はとても簡単です。また、背景を削除した画像に影や反射などの書式設定もできますから、表現の幅もひろがりますね。

では実際に順序を追って方法をご紹介します。

  1. 画像を挿入する
  2. 画像を選択し、[書式]メニューから[背景の削除]を選択
  3. マウス操作で画像の表示部分と削除部分を設定する
  4. 完成!
  5. 「背景を削除」した画像を「名前を付けて保存」できる
  6. 背景を削除した画像に対して効果を付けられる

1.画像を挿入する

メニュー[挿入] →[画像]を選択し、任意の画像を選んで挿入します。

ワードで画像を挿入する

2.画像を選択し、[書式]メニューから[背景の削除]を選択

画像を選択すると、画像を編集するためのメニューに変わります。(書式メニュー)
一番左にある[背景の削除]を選びます。

画像を選択すると、画像編集メニューになる。

3.マウス操作で画像の表示部分と削除部分を設定する

[背景の削除]をクリックすると以下のようなメニューに変わります。
画像が全体的に濃いピンク色になりました。
そのまま画像の色が残っている部分もありますね。その、元の色が残っている部分が“削除されない部分” で、ピンク色の部分が“削除される部分”となります。

このままだとマークの青い波の部分の周りが中途半端削除されてしまいます。

マウスのドラッグ操作で画像の全体が選択されるように範囲を広げます。

選択範囲を広げて、ロゴマーク全体を囲みます。ロゴ画像の元の色が現れてきました。

[背景を削除]→[保持する領域としてマーク]を選択します。
そして、削除せずに残したい部分をマウスでドラッグしていきます。

削除する部分(濃いピンクの部分)と残す部分(元の画像の色)が確定したら『変更を保持 』をクリックして確定します。

残す範囲を確定できたら『変更を保持』をクリック

4.そして完成!

はい、ロゴの周りの余白が見事に削除され、完全に切り抜かれた画像になりました。

背景がきれいに削除されているので、見栄えもアップ!

今回の解説では画像の残したい部分を『保持する領域としてマーク』を使って設定しましたが、逆に、消したい部分を指定する『削除する領域としてマーク』という操作メニューもあります。残したい部分と消したい部分が複雑な画像の場合に使ったりします。

背景の削除の操作メニュー「+」と「-」を使い分けて画像に指定する。


5.「背景を削除」した画像を「名前を付けて保存」できる

冒頭で、 「背景の削除」機能はエクセルやパワーポイントにも同じように備わっていると書きましたが、ワードとパワーポイントには背景を削除した画像を、別名で保存(PNG形式)できるという利点があります。

※エクセルにはこの機能は付いていないようです。

背景を削除した画像を右クリックし、[図として保存] を選択します。

ワード、パワーポイントなら背景が透明の画像をPNG形式で保存できる。

PNG形式(拡張子が.png)で名前を付けて任意の場所に保存します。

PNG形式の画像はワード、エクセル、パワーポイントをはじめ、様々なアプリケーションで、背景が透明の画像として使うことができます。

エクセルで背景を削除したPNG画像を挿入するとこんな感じに。
例えばPNG形式の画像をエクセルに挿入するとこんな感じに。 背景に色がついていても問題ありません。

以上のような感じで、一度背景を削除した画像は、図として保存することで、ほかの書類で使いませせるのでとても便利ですね。

6.画像に対して影や反射効果を簡単につけられる

ワードで背景を削除した画像に影をつけたり、反射効果や光彩効果をつけるのもめちゃくちゃ簡単です。

画像を選んだ状態で右クリックします。
[図の書式設定]を選ぶと画面右側に[ 図の書式設定 ]パレットが出くるので、ここで効果の種類を選んだり各々のスライダーで数値を変えたりできるのでいろいろ試してみてください。

PNG画像に影や光彩など図の効果を付ける
画像を右クリックして[図の書式設定]から図の効果を設定する方法

図の書式設定と同様に、[書式]タブの[図の効果]からも設定できます。

図の書式設定と同様に、[書式]タブの[図の効果]からも設定
上のメニューからも直感的に操作できる

まとめ

というわけで、今回はワードでチラシなどを作る際に画像のいらない部分を削除する方法をご紹介しました。
すこし手を加えるだけで表現の幅も広がるとても便利な機能ですね。

普段の業務でワードを使ってチラシや営業資料を作成するなら、ちょっとしたことでデザイン力をアップすることができますね。

背景の削除はワードだけでなく、エクセルやパワーポイントでも同じ機能あります。

エクセルで画像の背景を削除する方法はこちら

パワーポイントで画像の背景を削除する方法 (準備中)

※例で使用している名称の貿易会社は架空のものです。実在の団体とは関係ありません。