ワタシの仕事はグラフィックデザインが主となっています。
グラフィックデザインて何なんだ?という問いにザクっとお答えいたしますと、たとえばチラシを作ったりWebサイトのデザインをする場合にデザインの要素として文字や写真、イラストなどを駆使して伝えたいことを伝わるようにビジュアルで表現することだと考えています。
で、いろんな場面で
「ここ、写真よりイラストのほうが雰囲気にあってるんじゃない?」
「使える写真がないのでイラストで」
「写真では表現しづらいからイラストで簡潔に見せて」
「顔の写真は出したくないから似顔絵でおねがいします」
みたいなことが結構あります。
今回は、グラフィックデザインの中で使われているイラストの役割についてご紹介します。
“特定のイベント ” 感が出ないようにイラストで表現した例
大阪南部の港湾エリアにあるイベントスペースの営業用パンフレットの作成依頼がありました。
こちらのスペースは様々な屋外イベントに使用されており、2万人以上も収容できるそうです。夏に開催される 野外音楽コンサートは多くの人に知られています。
“ 多様なイベントが可能な広大なスペース”を表現するにあたり 、当初表紙には実際のイベント開催時の写真をイメージとして使おうと思っていましたが、どうしても特定のコンサートイベント感が出てしまうため、広いスペースをイメージできるようなふわっとしたイラストで表現しています。
福祉関連のイラスト
介護福祉業界でクラウドサービスを提供されているクライアントからのご依頼をいただきました。福祉用具カタログの紙面のデザインです。
用具の使い方やリフォームの提案など、イラストなら実際の写真よりも簡単でわかりやすく説明できます。
親近感を持たせる似顔絵
堺市東区にあるいくら歯科さんは看板リニューアルをお手伝いさせていただきました。ロゴマークもすべて新しくしました(ロゴについてはまた改めて記載します)。
院長の似顔絵を入れることで、一気に親しみやすさが感じられます。なお、 院長は 似顔絵だけでなく実際にとっても優しい方です!
お店のチラシやショップカードに似顔絵
河内長野市で2018年にオープンされた佐佑(さすけ)さん。
南海/近鉄の河内長野駅から歩いて5分の場所にあります。
はがきサイズのチラシと ショップカードと を作らせていただきました。
仕事帰りやご近所の方に気軽に寄っていただきたいので、オーナーさんがどんな人なのかが分かるようにしたいと思いました。
女将さんは、お顔を出すのがとってもはずかしいとのことで、似顔絵での表現となりました。
ここまでいくつか見てきましたが、やっぱり思うのは、パッと見てイラストがある場合まずイラストを見てしまうのではないでしょうか?人のイラストであるならば他のものよりも優先してみてしまうような気がします。人間の本能でしょうかね?
デザインの中のイラスト、使い過ぎはよくないかもしれませんがポイントとして使うとインパクトがあって良いのかなあと思っています。
デザインを考える時、写真だけでなくイラストでの表現も考えてみてはいかがでしょう?