原状復帰が必要な壁面への看板サインの取り付け

飲食店の薄型看板。薄さ約1mm。極厚塩化ビニルにインクジェットプリント。

南海電車なかもず駅からほど近いところにある創作和食ダイニング「福むすび」さん。

ビルの2階外壁には看板があるものの、これまではビル入口の壁面には看板が無く、

電照式のスタンド看板があるだけでした。

今回はお店の入口壁面に看板というか、サインを取り付けることになりました。

 

看板を見たお客さんがお店をイメージしやすいデザインに

 

入口にメニューが記載されていないので、はじめて看板をみたお客さんは、この店にはどんな料理があるのかわかりません。

具体的なメニューを入れた看板を作りたいのですが、おばんざいやメインの料理も、毎日メニューが変わるので、なかなか決まったメニューを載せずらいという事情が…

 

そこで、食べログに掲載している写真を使って、具体的にイメージしやすいデザインにしました。写真を大きく載せる案もあったのですが、最終的にはお店のロゴが大きく目立つデザインに決定しました。

あと、こういったお店でアピールすることが多いのは、“個室がある”ということです。

福むすびさんは完全個室ではありませんが、個室風の小上がりになったお座敷があるので、そのへんもきちんとアピールしました。

中百舌鳥 福むすびさんの入口看板のデザインデータ
福むすび 入口看板デザインデータ

取り付ける際の条件を確認!

 

ビルからは、ポスターなどを壁に貼ってもいいけど、原状復帰が条件とのこと。

つまり、看板を取り付けた跡が残らないようにしないといけません。

それはお店が退店するときですが…

ビルなどのテナントで入る場合にはだいたい原状復帰が原則ですね。

ワタシたちも、看板などの広告物を取り付ける際に建物にダメージが少ない方法を考えます。

 

どんな素材で看板を作るかを検討する

 

今回は福むすびのオーナー様が、掲出使用可能な面積を全部使って看板を取り付けたいということでした。取り付け可能な面積は幅875mm×高さ2400mmの縦長サイズ。

取り付ける壁の素材は、石のレンガみたいな素材感のあるボードです。フラットな面ではなく、けっこう凸凹しています。

 

 

 

しかも取り付け跡が残るとダメということなので、基本的には“はがした跡が残らない”両面テープを使わないといけません。

ですのであまり重たい素材のものは使えないと判断しました。

以下の2つの方法のどちらかで検討することにしました。

  • 大判プリンターで出力したポスターをパウチ加工する。
  • 発泡塩化ビニル素材(ソフロン)のパネルに出力したポスターを貼り、表面をマット(つや無し)ラミネート加工する。

https://www.sumibe.co.jp/product/plate/vinyl-chloride/soflon/index.html

  • 極厚の塩化ビニルのメディア(印刷する素材)にプリントし、表面をマット(つや無し)ラミネート加工する。

まず①のパウチ加工の方法だと以下のことが懸念されます。

・見た目にちょっとチープな感じになる。

・表面がつるっとしているので光が反射しやすい。

・面積が大きくなると、“うねり”がでてしまう。

大きさがA1サイズとかB1サイズまでならポスター扱い的な感じになるし、パウチ加工でもよいのですが、今回は幅が875mm、高さが2400mmあるので、表面がうねる可能性が考えられます。

②の発泡塩ビ素材(ソフロン)の場合は、1mm厚のものを用意し、その上にプリントしたポスターを貼りつけます。表面はマットラミネートです。

この方法だと硬い板にプリントしたようなイメージになり、非常に仕上がり感が良くなります。

オーナー様には②をご提案していたのですが、少しでも金額を安くしたいとのことで、発泡塩ビ素材を使わずに、コシのある素材はないかと検討したところ、③の極厚塩ビのメディアにプリントし、マットラミネート加工をする方法に落ち着きました。

この極厚塩ビのメディアはアクリル系と塩ビ系素材が合わさったものなので、紙と違ってかなりコシがあり、多少凹凸のある壁面に貼ってもフラットをキープできています。

ちなみに厚みは880ミクロン(0.88mm)で、ラミネート素材が30ミクロンなので、合計で約1mm厚になります。

裏面には強粘着で再剥離(再びはがすことのできる)の両面テープを等間隔に仕込みました