【事例紹介】展示会ブースの「伝わる俯瞰図」

俯瞰図を活用した展示会ブース|デザイズミ

どうする?展示会のブースデザイン

展示会に出展する企業にとって、
ブースのデザインは毎回頭を悩ませる問題
ではないかと思います。

まずはインパクト。大事ですね。
目立ってなんぼです。

あと、他のブースとの差別化。
周りのブースとは違う、
オリジナリティを出したいですよね。

そしてやはり
見た目の分かりやすさも大事でしょうね。

さらに、展示する製品やサービス内容によって
かっこよさ、かわいさ、親しみやすさなどの
味付けがあるんだと思います。

デザイズミでは展示会の装飾の
お手伝いもしております。
木工でオリジナルのブースを作るような
ゴリゴリの造作系というよりかは、
1コマとか2コマの既存のシステムブース向けの
壁面装飾とかパネルとか、
来場者に配るためのチラシやパンフレットなんかの
制作案件が多いですね。

いろいろなシーンが一度に見れる、俯瞰図という見せ方

展示会で見せたい内容は、
いくつかある場合が多いように思います。
新製品、新サービス、既存製品、人気の商品、
リサーチ目的の商品などなど。

多くの商材を扱っている企業だと、
やはりそのスケール感とか
「この会社、この分野ではかなり専門的だな」という印象を見る人に与えたいものです。

そんな時には“俯瞰図”がとても便利なんじゃないかと思います。
弊社デザイズミのサービスで言うと
「伝わる俯瞰図」(内部リンク)です。

例えば工場内で使用する設備や
機材を扱っている会社の場合、
それらの設備が工場のどういう場所で使われるのか
どんな場面で、どんな使われ方をするのか
といったことが俯瞰図なら一目でわかります。

文字や写真の補足が必要なことが
多少あるかもしれませんが
“ぱっと見で大体わかる”というのは
非常に価値のあることだと思います。

説明する時間が少なくて済みますし、
なにより俯瞰図イラストは印象に残りやすいんです。

そんな俯瞰図ですが、一目でわかりやすいのはわかるけど、どうやって作っていくのか?
という疑問があるかと思います。

今回は実際に展示会のブースで俯瞰図を活用していただいた
日本空調サービス株式会社様(外部リンク)の事例をご紹介していきたいと思います。

企画から制作までの流れ

日本空調サービス様は2024年6月末に東京ビッグサイトで開催されるインターフェックスジャパンという展示会に出展されました。
ご相談いただいた時点ではブースはオリジナルで造作(別の会社で制作)し、
壁面のデザインを俯瞰図にしたいという案をお持ちでした。ブースに俯瞰図イラストを使う意図は主に次の3つでした。

  • 複数ある製品やサービスを分かりやすく説明したい
  • 離れたところからでも興味をもってもらえるビジュアル
  • 親しみやすい印象を与えたい

日本空調サービス様のリクエストは複数の作業シーンを俯瞰図で表現したいというものでした。
特に製薬工場や病院で行われる以下のようなものでした。

≪俯瞰図に盛り込みたい作業風景≫
・空間、安全キャビネット除染除染
・機器、装置の廃棄前除染
・抗がん剤暴露モニタリング
・有機溶剤、特化物の作業環境測定
・粉塵測定
・医薬品倉庫温度マッピング
・ドラフトチャンバー性能測定
・安全キャビネット性能測定
・クリーンルーム性能測定
・空調設備保守点検
・太陽光パネル設置工事

正直、これまで関わったことのない業界のことでしたので知らないことばかりです。
文字だけ見ても、何をするのかよくわからない・・・

こういうことはよくあるというか、
BtoBのお仕事ではスタンダードというか
専門的な製品や技術は
普通は知らないことがほとんどです。

その溝を埋めるためにクライアントにはいろいろな質問をさせていただきます。
ある意味、クライアントに対してはお客様の代表者としての意見も述べるわけです。
特定の業界に長くいると、一般的な“外の目”としての思考ができなくなるのはよくあることです。
そんな時には我々のようなデザイナーに意見を聞いていただくのも参考になるかもしれません。

話がそれてしまったので戻しましょう。

クライアントは東京支店の方々でしたのでオンラインミーティングを開催していただき
リクエストの内容について、わからないことはミーティングの場でいろいろと質問させていただきました。

1回目のミーティングの後に手書きのラフ案を提出しました。

クライアントから提供いただいた資料や製品写真をもとに一つの絵の中に複数の作業シーンを落とし込んでいきます。

俯瞰図の構成をあれこれ考えながらラフ案を作るには、やはり手描きが一番早いです。iPadを使って描いてます。手描きとはいえデジタルですね。デジタル手描き。

ラフは結構好評でした。この方向、雰囲気で良いんじゃないかということになり、
本番データの作成に取り掛かることになりました。

俯瞰図の制作で最も注意したこと

ラフの雰囲気でOKとのことでしたが、
悩ましいのは、これをそのまま実寸に拡大すると、
かなり雑な出来映えになること。

実際の壁面のサイズはだいたい幅4.5メートル、高さ2.7メートルです。
もともと作成しているイラストのサイズはA4程度なので、
拡大するとけっこうアラアラになってしまいます。

1mm程度のズレやはみ出しでも実寸にすると10mmのズレになったりするので
データを実寸で何度も確認しつつ、ひとつひとつ丁寧に描いていくという作業になりました。

ちなみに、制作環境はiPad Pro 12.9インチでAdobe Frescoを使用して手描きし、
ベクターデータをAdobe Illustratorに展開して着色や編集を行なっています。

そして完成したデータがこちらです。

完成したデータはブース制作を担当されている会社に送られて、壁面に貼られていくことになります。

4月上旬に始めのご相談をいただき、6月上旬にデータを納品したので
約2ヶ月間の制作期間ということになりました。

展示会当日の様子

展示会当日に訪問させていただきました。
クライアントと直にお会いするのはこの時が初めてです。

ブースは入り口から遠い奥にあったのですが、
黄色が効いていてよく目立ってました。他社のブースは青系など寒色系が多かったような。

ご依頼いただいた当初は製品や業界の知識はゼロに近い状態でしたが、
ミーティングを数回重ねていただき、ご丁寧に対応いただき
コミニュケーションも問題なくスムーズに制作を進行することができました。
この場を借りてお礼申し上げます。

クライアントの声

展示会終了後にアンケートを取らせていただきました。ご協力いただき、誠にありがとうございます。

質問回答
会社名日本空調サービス株式会社
ご担当者名川瀨様
職種/役職営業
デザイズミの俯瞰図作成サービスを知ったきっかけは何ですか?インターネット検索
サービスをご利用いただいた後、どのような成果やメリットがありましたか?展示会での集客
デザイズミの俯瞰図作成サービスのクオリティに満足していますか?非常に満足
納期についての満足度を教えてください。満足
デザイズミのサービスを知人や同業者におすすめしたいと思いますか?おすすめしたい
デザイズミの俯瞰図作成サービスを利用して、良かった点は何ですか?クオリティ;対応の良さ
デザイズミのサービスについてのご意見やご感想、改善点などがあればお聞かせください。この度はお力添えいただきありがとうございました。俯瞰図の効果もあってか昨年の約1.5倍の集客を達成することができました。弊社の要望にも的確に応えていただき、社内でも評判の良い俯瞰図を作成いただけました。今後ともよろしくお願いいたします。

今回の事例はひとつの参考にしていただければと思います。
デザイズミでは、お客様のニーズに合わせたオリジナルの俯瞰図制作を承っております。
信頼できるパートナーとして、ぜひご相談ください。