10月1日から3日まで開催された「ものづくりワールド大阪 第28回 機械要素技術展」におきまして、株式会社天彦産業さんの展示ブース装飾をお手伝いしました。
きっかけは、もともとお知り合いで、「デザイン会社ですよね?」というところから、
「ブースの展示台のクロス(腰巻き)ってつくれる?」というご相談をいただいたのがきっかけです。
「もちろん、できます!」ということで打ち合わせに進みました。
今回の展示は、普段の主力商材ではなく、これから力を入れていきたい新しい分野の商品だったため、
ブースづくりそのものの方向性についてもアドバイスを交えながら進行しました。
デザインの考え方
ブース全体のテーマは「シンプル」「目立つ」「伝わる」。
そして何より、キャッチコピーで興味を引き、「自分事」として見てもらうことを意識しました。
今回の天彦産業さんのブースは、20社による共同出展(大阪産業局)でした。
オープンなスペースに展示台とバックパネルがあり、共通の社名板が用意されているというものでした。
メインの壁面は、幅約2m × 高さ1.5m。
サイン制作の業者さんにパネルの作成をお願いしました。左右2枚のパネルをつないで設置していますが、表面プリントのオーバーラップにより、つなぎ目が目立たずとてもきれいに仕上げていただきました。
商品名は「エスイット オイルウォーター」。
名前からして、「油なの?水なの?」と気になる響き。
だからこそ、ブースのパネルではまずその“引っかかり”を入り口にしてもらうことを意識しました。
天彦産業さんはもともとコーポレートカラーがブルーなので、
「ウォーター」という言葉の持つ透明感やクリアな感じを出せたらいいなと思い
水面や水の動きをイメージした写真をメインビジュアルに採用。
企業らしさと商品イメージが自然にリンクするように構成しました。
あと、この商品の特徴として、「油煙ゼロ」「悪臭ゼロ」「鉱物油ゼロ」という
非常に強力な“売り”があるということが強みです。ここを一番目を引くブースの最上段にキャッチコピーとして配置しました。



今回のキモは「展示台の天板」
今回のブースの一番大事な見せ所は、もちろん壁面のパネルですが、個人的に大事なポイントだと思っていたのは展示台の天板の色です。
少し離れたところからは壁面や展示台の前面(腰巻き)に目が行きますが、
ブースの前に立った時には壁面とともに展示台の天板が最も目に入ってきます。
なので、壁面とイメージを合わせることで、ひとつの空間を作り上げることができます。
天板はコーポレートカラーのブルーを基調に、グラデーションを施して立体感を演出。
これにより、ブース全体に統一感と深みが生まれました。
微妙なグラデーションはほとんどの人は気づかなかもしれないけど。。。
素材のイメージと企業カラーを活かすことができたのではと思っています。
また、展示台正面のクロスは左右2分割仕様で、使い勝手の良さも重視。
幅は約1mで、1スパン単位でも使えるように設計しています。
すべて繰り返し使える仕様になっているので、環境にも、お財布的にもやさしい。
(これ、重要ポイントですね。)
展示会を終えて
会期中の来場は想像を超える盛況だったそうで、
集まった名刺の数も相当だったらしく、担当の方から「休む間もないほどでした!」と報告をいただきました。
スタッフの皆さんの頑張りはもちろんですが、展示ブースの場所も比較的良かったことと、実機でのデモもあったり、いろいろな要素が重なって良い結果となったのでしょうね。
新しい分野の商品を打ち出す挑戦の場として、少しでもお手伝いできたことを嬉しく思います。
天彦産業の皆さま、このたびはありがとうございました。
そして、また次の展示会もぜひご一緒できれば嬉しいです。